スーパーマーケットのチラシアプリは施策の強い味方!選ぶときのポイントを解説
最近はスーパーマーケットもデジタルチラシを導入する店舗が増えています。そんなデジタルチラシを見るときによく使われているのが、チラシアプリです。
チラシアプリは顧客側だけでなく店舗側にもさまざまなメリットをもたらしてくれます。
本記事は、スーパーマーケットが利用できるチラシアプリのメリットを解説しつつ、自社に合ったチラシアプリを選ぶ際のポイントをお伝えします。
目 次
スーパーのチラシアプリとは
スーパーマーケットのチラシアプリとは、紙媒体のチラシと同じ情報・デザインのチラシをスマホやパソコン上で閲覧できるアプリです。
従来、紙チラシは新聞の折り込みやポスト投函などで手に入れるのが一般的でした。チラシアプリなら、決められた時間にアプリと同じ内容のチラシが配信されます。
店舗商圏外でもチラシチェックが可能になるなど、紙チラシにはない機能が搭載されているのも特徴です。
デジタルチラシは閲覧件数などを直接計測できます。店舗の販売数・売り上げともに、販促効果の測定ができるのは、チラシアプリならではの効果です。
チラシアプリは新聞を取っていない世帯が多い一人暮らし・共働き層などの若年層を中心に取り入れられています。
このことから、顧客確保や売上向上のために、チラシアプリや自社アプリにチラシ機能を導入するスーパーマーケットも増えています。
【関連記事】
店舗DXをスーパーで行うには?具体例とメリットをご紹介
スーパーマーケットのチラシアプリがもたらすメリット
チラシアプリはスーパーマーケットにさまざまなメリットをもたらします。より有効に活用するためにも、チラシアプリがもたらす影響について知っておきましょう。
チラシ作成・配布に係るコスト削減
チラシアプリは、チラシの作成や配布にかかるコストを削減できます。
紙チラシの場合、紙代や印刷代・配布するための人件費が必要ですが、デジタルチラシはこれらの費用がかかりません。作成と同時または決まった時間に配信するだけです。
削減できたコストをほかの作業へ再配・注力できます。また、コスト削減がうまくいけば、売上や営業利益の向上にもつなげられるでしょう。
幅広い範囲・年齢層への配布ができる
チラシアプリは商圏に限らず配布できるうえに、多くの年齢層のユーザーがいます。紙チラシのように配布範囲や閲覧層の制限がありません。その分より広く・多くの顧客へ集客施策を実施できます。
この恩恵を得るのは、店舗だけではありません。スマートフォンやパソコンにアプリを入れておけば、顧客はいつでもほしい情報を確認できます。
紙チラシより気軽に情報が閲覧できるのも、チラシアプリのメリットです。
また、チラシアプリにはGPSが搭載されているものもあります。このタイプのアプリに自社チラシを掲載すれば、店舗を知らなかったアプリユーザーに情報を届けることもできます。
既存顧客だけでなく、新規顧客獲得のチャンスが得られるのもチラシアプリの魅力です。
リアルタイムでの特売・即時情報を配信できる
デジタルチラシは日時指定配信だけでなく、即日配信もできます。
当日限定の特売情報や季節・天候に応じたおすすめ商品の通知など、店舗ごとの情報を即時に伝えられるのもチラシアプリならではのメリットです。
このほか、ユーザーの履歴ごとに特売情報を配信する・AIによる自動提案など、デジタルならではの施策も可能です。施策の調整も簡単にできるため、顧客ごとに適切な情報を提供できるようになるでしょう。
【関連記事】
ウェザーマーチャンダイジングとは?実施時の3つのポイントと活用事例を紹介
自社サイトやアプリとの連携施策ができる
デジタルチラシが活用できるのは、チラシアプリだけではありません。自社サイトやアプリ・SNSアカウントにも掲載できます。
自社サービスと連携できれば、クーポンやアプリ限定施策の告知も可能です。異なるチャネルの施策につなげられるのも、デジタルチラシやチラシアプリのメリットといえます。
異なるチャネルの顧客を店舗へ集客・誘導できれば、チラシ以外の施策効果を高めるのにも役立つでしょう。ほかの施策をより効果的に展開したい場合にも、チラシアプリは有効です。
また、チラシアプリは閲覧数や閲覧対策時間・クリック数の集計もできます。集計結果をもとにチラシをはじめとした集客の集計・分析ができるのも、チラシアプリが持つメリットといえます。
【関連記事】
オムニチャネルの意味とは?オムニチャネル化のメリットとオムニチャネル化の手順を解説
出稿するチラシアプリを選ぶポイント
現在、デジタルチラシを掲載できるアプリは複数配信されています。施策効果を最大限に活かすには、自社にあったものを選ばなくてはなりません。
チラシアプリを選ぶときは、以下のポイントをチェックしながら検討しましょう。
料金形態
チラシアプリは料金形態がそれぞれ異なります。料金は利用し続ける限り必ず発生するため、選択の際はよく検討した上で決定しましょう。料金形態は主に以下ふたつの種類があります。
- 定額制:月額で料金が決まっているため予算範囲内で利用できる
- 従量制:チラシ閲覧数に応じて料金が変化するため、閲覧が増えれば増えるほど料金が高くなる
定額制は予算の見通しが立てやすいのがメリットです。従量制は閲覧数の数に応じて料金が増えるため、予算に限りがある場合は注意しましょう。
アプリの中には、上限額を決められるものや、上限をある程度超えるとかえって安くなるプランを用意しているところもあります。
一概に定額制・従量制だから高い・安いというわけではありません。自社が支払うコストを計算しながら考えましょう。
自社商圏ユーザーの数
チラシアプリの集客力を左右するのは、ユーザー数です。優れた性能のアプリでも、自社商圏内ユーザーの利用率が低ければ、掲載しても意味がありません。
自社商圏内ユーザー数が多いところを選ぶのも、チラシアプリを利用する際の重要なポイントです。
自社商圏内ユーザー数やユーザーの属性情報は、チラシアプリサイトなどである程度公開されています。また、事業者に問い合わせると回答してもらえることもあります。
自社商圏内ユーザー数をチェックするときは、口コミや問い合わせ内容をもとに判断しましょう。
効果測定機能
デジタルチラシの効果を測定できるのがチラシアプリのメリットですが、効果測定の内容や画面の見やすさ・操作性はアプリごとに異なります。効果測定機能も、チェックしておきたいポイントです。
チラシ閲覧数だけでなく、閲覧者の属性やクリック数などを測定できれば、チラシの配信状況や閲覧者の属性・異なるチャネルへの接続などが分かります。
クーポン配信できるものなら、利用回数などの検知・分析も可能です。チラシアプリ導入の目的が顧客分析の場合は、効果想定機能を重視して選ぶといいでしょう。
【関連記事】
店舗経営に必要なマーケティング手法とは?マーケティングはなぜ必要?
他サービスやアプリとの連携機能
チラシアプリはほかのサービスやアプリと連携する機能が搭載されているものもあります。連携機能や自動登録機能などが使えるかも、重要なチェックポイントです。
代表的な連携先としては、以下のものがあげられます。
- 自社サイトやアプリ
- SNSの公式アカウント
- Googleマップ
連携機能があれば、チャネルごとにチラシを掲載する手間を省けます。また、異なるチャネルを利用している顧客へ、同時にチラシを配布することも可能です。
投稿にかける時間や手間の削減・投稿漏れの防止にも役立つでしょう。マルチチャネル展開を検討しているなら、連携機能は欠かせないポイントといえます。
同業他社の事例
チラシアプリの使い方は、業種や規模により異なります。より使いやすいアプリを選ぶには、自社と似た企業の事例チェックも大切です。
チラシアプリは、多くの事業者が導入事例を掲載しています。導入の際は、自社に近い業種・規模の導入事例がないかチェックしてから判断しましょう。
チラシアプリを使ってスーパーマーケットの施策を成功させよう
チラシアプリは、紙チラシにはないメリットや機能が多数搭載されています。うまく活用すれば、チラシだけでなく複数のチャネルを活用した施策を展開できるようになるでしょう。
チラシアプリは業種・規模ごとに相性があります。導入の際は、自社にあったものを選ぶようにしましょう。