スーパーでできるサービス12選!レジ待ち解消や献立、子ども連れにも嬉しい
近年、スーパーマーケットでも他社との差別化をはかったり、顧客の満足度をアップしたりするためにさまざまなサービスを展開するところが少なくありません。例えば、レジ待ちの解消や献立の提案、子ども連れに優しいスーパーなど、それぞれの店舗が特色を活かしてサービスに取り組んでいます。本記事では、その中でも特に需要の多い、効果が高いと見込まれるサービスを12選ご紹介します。
目 次
レジ待ちを少なくするサービス3選
レジの待ち時間は、顧客にとって重要なポイントです。実際に、さまざまなアンケートで「スーパーマーケットに求めるサービス」を調査すると、上位にレジの待ち時間減少が挙げられます。そこで、レジの待ち時間軽減につながるサービスとして、セルフレジ・スピードレジ・レジレスシステムの3つをご紹介します。
セルフレジ
セルフレジとは、ユーザーが自分で商品スキャンを行ったり、決済を行ったりするシステムのことです。従来の有人レジと比べて待ち時間の短縮が期待でき、店舗スタッフの手間を減らすことにつながります。セルフレジにはフルセルフレジとセミセルフレジの2つがあり、それぞれ以下のように異なります。
- フルセルフレジ…ユーザーが商品スキャンから決済まですべてを行うもの。レジ待ちの時間は大幅に短縮できるが、商品スキャンに慣れていないと手間取ったり、スキャンミスが起こったりする可能性もある。
- セミセルフレジ…商品スキャンは店舗スタッフが行い、ユーザーは決済だけを自分で行うもの。レジ待ちの時間はある程度発生するが、商品スキャンを慣れたスタッフが行うことで、ユーザーの手間を減らすことができる。
スピードレジ
少量買い物の人専用のスピードレジを設けることで、レジ待ち時間を短縮できます。例えば、5点以下の買い物の人専用のレジを作ると、レジに並ぶ人の流れを分けられるとともに、並んでいる人もそれぞれ買い物の数が少ないため、レジの回転率を上げられます。これにより、少しの買い物でもレジに並ぶ時間を考えなくてもよくなり、気軽にスーパーに寄れるようになるでしょう。
レジレスシステム
レジレスシステムとは、あらかじめクレジットカードを登録しておき、商品スキャンはカートに入れる際に行い、商品を持って退店するだけで決済が完了するというシステムのことです。レジに並ぶという概念を根本から覆すこのシステムはまだ試験的ですが、レジの待ち時間から完全にユーザーを解放できるため、これからどんどん導入が増えていくと予想されます。
献立のお助け3選
日々の献立に悩める主婦(主夫)のお助けとなる提案やお惣菜は、実店舗ならではの有益なサービスの一つです。特に、コストを抑えるため特売品を使った献立を作ったり、実際に作って試食させてくれたりするサービスがあれば実践もしやすいのではないでしょうか。そこで、試食コーナーや惣菜コーナー、特売品で作れるメニューの実演の3つを解説します。
試食コーナー
店舗内の試食コーナーは販促プロモーションスポットとしてよく使われますが、そこで日替わりに献立の提案があると、毎日スーパーに立ち寄ってもらいやすくなります。実際に料理を作って試食させてくれれば、見慣れない、作り慣れない献立でもどんな味がするのかわかり、メニューに取り入れやすくなるでしょう。特に、メインメニューが決まっても副菜が決まらないという人は多く、副菜を提案する試食コーナーがあれば人気が出やすいと考えられます。
惣菜コーナー
お惣菜コーナーは、実店舗ならではの人気コーナーです。そのままでも十分に人気のサービスですが、他社との差別化という観点でワンステップ上のサービスを提供するために、できたてのお惣菜をリクエストできるサービスがあるとユーザーの利便性が高まるでしょう。その場で調理した新鮮なお惣菜が買えれば、食卓にすぐ並べられて美味しく食べられるためです。
特売品で作れるメニュー
特売品で作れるメニューを実演してくれるのも、嬉しいサービスの一つです。食費を節約するため、特売品を使って献立を考えたいという人は多いでしょう。しかし、店舗で特売品を見てからその場でメニューを考えて必要な食材を購入するのは大変です。そこで、店舗側で特売品を使ったメニューを提案すれば、ユーザーはそれに沿って食材を購入すればよく、献立を考える負担が省けます。
小さな満足感を大切にするサービス3選
入ろうと思った小売店の窓や床が汚れていて、入るのに躊躇してしまったり、入るのをやめてしまったりした経験はありませんか。また、たまたま入ったスーパーマーケットの空調が効きすぎていて、寒くてゆっくり買い物ができなかったという経験があるかもしれません。これらは販促プロモーションではありませんが、ユーザーに満足いく買い物をしてもらうためには重要なポイントです。そこで、店内をきれいにする、商品の新鮮さを保つ、赤外線ヒーターつきカートの3つのおもてなしをご紹介します。
店内をきれいにする
スーパーマーケットの店内がきれいだと、気持ちよく買い物ができます。これはスーパーマーケットに限りませんが、窓や床、什器や棚などをきれいに保つことで、商品の見栄えもなんとなく良くなるものです。一方で、窓や床が汚れていたり、棚にほこりが溜まっていたりすると、並んでいる商品もきれいに見えなくなってしまいます。店内を清潔に保つことはもちろん、ユーザーから見える場所は特に念入りに掃除を行うようにしましょう。
商品の新鮮さを保つ
生鮮食料品を取り扱うスーパーマーケットにとって、コンビニやドラッグストアなどとの差別化も含め、商品の新鮮さは重要なポイントです。特に近年では、新鮮さに応じて値段を変化させる「ダイナミックプライシング」の実証実験も始まるなど、新鮮さは重要な付加価値として認識されています。新鮮な商品を仕入れることはもちろん、新鮮さが落ちてきた商品はおつとめ品などとして価格を下げることで、並んでいる商品に一定の品質を担保することもできるでしょう。
ダイナミックプライシングについては、以下の記事で詳しくご紹介しています。
「スーパーでダイナミックプライシング導入。期待できる効果と導入準備を解説」
赤外線ヒーターつきカート
カートにパネル型赤外線ヒーターをつければ、冷蔵品・冷凍品売り場などを巡るときでも足下を暖かく保つことができます。冷蔵品や冷凍品の売り場は、クーラーが効いている夏でなくても寒いもので、特に冷えた空気は下に溜まりやすいことから、足下が冷えてしまいやすいのです。足下が冷えると体感温度も下がってしまい、店内が寒いと感じられるとなかなかゆっくり回れないでしょう。
そこで、パネル型の赤外線ヒーターをカートの足下につければ、足下を優しく温められ、ゆっくり店内を回りやすくなります。手元でON/OFFの切り替えができるようにすれば、暑いときはヒーターを切ってより快適に買い物できるでしょう。
子ども連れに嬉しいサービス3選
最後に、子ども連れのユーザーに嬉しいサービスを3つご紹介します。一人暮らしの学生や高齢者などもいるものの、依然としてスーパーマーケットの主要なターゲット層はファミリー層です。そのため、子ども連れに嬉しいサービスを導入することで、主要なターゲット層に効率よくアプローチでき、リピーターにもなってもらいやすくなるでしょう。
スーパーマーケットの客層に関しては、以下の記事も合わせてご覧ください。
「スーパーの客層は変化している!?ターゲット層へのおすすめアプローチとは」
授乳室
赤ちゃんはいついかなるときにお腹がすいて泣き出すかわかりません。そのため、授乳室があるとお母さんも安心して買い物ができるでしょう。特にショッピングモールなど、大型の店舗では買い物をする時間も長くなりがちなため、赤ちゃんを連れたユーザーでも心地よく過ごしてもらえるような工夫が必要です。
キッズスペース
子ども連れで買い物に来るユーザーには、買い物の間、子どもが遊んでいられるスペースを提供することで、ゆっくり店内を見てもらいやすくなるでしょう。大人が日用品や食料品などを見ている間、子どもはどうしても退屈になってしまうものです。そこで、キッズスペースで遊んでいてもらえれば、子どもも楽しく買い物を待つことができ、大人も子どもに必要以上に気をとられることなくゆっくり買い物ができるでしょう。
キッズスペースについては、ぜひこちらの記事もあわせてご覧ください。
「実店舗のキッズスペースにはどんなメリットがある?作り方と注意点も解説」
きゃらくるカート
きゃらくるカートを導入すれば、子ども連れのユーザーが子どもと一緒に買い物を楽しめます。保護者が子どもから目を離すことなく買い物ができるだけでなく、買い物の間子どもも大人と一緒に楽しく過ごせるため、大人にも子どもにも良い思い出になるでしょう。きゃらくるカートの導入をお考えの方は、ぜひ一度お気軽にお問い合わせください。
まとめ
スーパーマーケットが打ち出せるサービスはさまざまですが、実店舗ならではの強みを打ち出せるサービスは需要が高く、また効果も見込めます。今回ご紹介したレジ待ちを少なくする試み、献立の提案や実演、店内の小さな満足、子どもと一緒に楽しめる工夫はどれも実店舗だからこそできるサービスだと言えるでしょう。ぜひ、できることから取り入れてサービスをワンランクアップさせてみてはいかがでしょうか。