株式会社ジョイパレットが提供する「きゃらくるカート」のレンタル・メンテナンスなどの総合案内サイトです。
Supported by
株式会社ジョイパレット
コラム コラム

サンプリングプロモーションとは?メリットや事例を解説

サンプリングプロモーションとは?メリットや事例を解説

「サンプリングプロモーション」とは、いわゆる「サンプル」商品を配布するセールスプロモーション(販売促進施策)です。スーパーマーケットをはじめ集客施策のひとつとして活用され、多くの小売店で実施されています。

この記事では、サンプリングプロモーションで集客を実現する具体的な手法を解説します。

サンプリングプロモーションとは

サンプリングプロモーションとは、セールスプロモーション・販売促進施策のひとつです。商品や製品を配布して、実際に食べる、飲む、使用するなど、実体験してもらうのが特徴

商品や製品の「魅力」を実体験してもらうことで、認知度の向上、リピーターの育成、ブランディング、商品理解につなげるのが目的です。

【関連記事】
リピーター獲得のための施策とは?実店舗にリピーターが重要なワケ

サンプリングが効果的な商品

サンプリングプロモーションの「サンプル」として相応しい商品や製品は、食品・飲料、健康食品、化粧品、日用品などです。

1度使用するだけの商品や製品はリピートにつながりにくく、サンプリングプロモーションには不向きといわれています。

生活で使用する日用品もサンプリングに適していますが、配布する際にはカバンに入る程度のサイズにするよう配慮する必要があります。

サンプリングプロモーションを実施する方法

サンプリングを実施する際は、以下を用意する必要があります。

  • 販売を予定している正規品を少量にしたもの、あるいは小さくしたもの
  • 製品に関連したノベルティ
  • 商品や製品を周知するチラシ

また、店内のどの場所で実施をするのかも考慮する必要があります。

特に、スーパーマーケットでサンプリングプロモーションを実施する際は商品のジャンルに合わせた場所の選定や店舗導線を考慮した場所の選定が必要です。

サンプリングプロモーションの対象

サンプリングプロモーションのターゲットは、商品や製品によって様々です。例えば、年齢に関係なく飲める清涼飲料水は、子どもから大人まで飲めるので年齢に関係なく配布します。

一方、ブラックコーヒーのような「飲める人が限定される」商品や製品は、ターゲットを絞り込んで配布しなければ、サンプリングを受け取ったとしても食べたり飲んだりできないので意味がありません。

このようにサンプリングプロモーションは対象の商品に応じてターゲットを選定するのがポイントです。

サンプリングプロモーションの目的

サンプリングプロモーションを小売店で実施する目的は、認知度の向上・拡大、SNSなどでの口コミの拡散、顧客情報の収集です。サンプリングプロモーションを実施することで、なぜ、この目的を実現できるのか説明します。

認知度の向上・拡大

サンプリングプロモーションは、幅広いターゲット層に対して商品や製品の認知向上・拡大に繋がります。

大人から子どもまで様々な利用客が訪れる小売店では、幅広いターゲット層にサンプルを配布できるので、プロモーションを実施するのに適しているでしょう。

企業が新商品を宣伝する際、認知度向上のため幅広い利用客が訪れるショッピングモールやスーパーマーケットで大規模なサンプリングプロモーションを展開することも珍しくありません。

口コミの拡散

サンプリングプロモーションは口コミの拡散にも繋がります。スーパーでサンプリングを受け取った顧客が口コミを拡散すれば、顧客の家族や友人が商品・製品に興味・関心を持ち、購入あるいはリピート購入をすることが期待されます。

昨今ではSNSの普及に伴い、サンプリングプロモーションとSNSを絡めた施策を実施する企業も増えています。サンプリングに「SNS投稿に口コミ投稿したら○○をプレゼント!」のようなキャンペーンを実施することでSNSを通じて口コミを拡げることが可能です。

サンプリングを受け取った利用客の口コミは、SNSに限らず、企業のPRよりも親近感があることから、より販売を促進できるという側面もあります。

顧客情報(POSデータ)の収集

サンプリングプロモーションの実施後、実際にサンプルとして提供した商品や製品が売上を伸ばしているのかはPOSデータから把握ができます。POSデータには、会計時にレジで収集できる商品データや顧客情報などが蓄積されており、サンプリングプロモーションに限らず、顧客理解に必須です。

ただ配布して終わりではなく、POSデータを参照し効果測定を繰り返すことで、より効果的なマーケティングが可能となります。

【関連記事】
実店舗のマーケティングとは?マーケティングの必要性や戦略もご紹介

サンプリングプロモーションを行うメリット

サンプリンプロモーションを行うメリットは、売上高を向上すること、新商品の開発に役立てられること、このふたつがあげられます。それぞれ詳しく解説します。

売上高の向上

サンプル商品を気に入った利用客はサンプルを受け取ったことで商品について認知をし、リピート購入する可能性があります。サンプリングプロモーションが成功すれば、店舗の売上が向上する可能性があるのがメリットです。

市場調査に役立てられる

サンプリングプロモーションを実施する小売店のプライベートブランドであれば、利用客から感想を集める「市場調査」ができます。市場調査のうえ、改善するべき点を改善したり、別の商品の開発に活かしたりできます。

サンプリングプロモーションの具体的な手法

スーパーマーケットをはじめとした小売店のサンプリングプロモーションでは、店舗導入型サンプリングとSNSサンプリングが展開されるのが一般的です。また、それぞれのプロモーションを連動させることで、大きな効果を生み出すことにもつながります。それぞれの手法について詳しく見ていきましょう。

店舗導入型サンプリング

店舗導入型サンプリングは店舗の入口、売場、イベントスペースなどでサンプリングを配布するプロモーションです。

小売店にとっては、サンプリングを気に入った顧客が、サンプリングを受け取った店舗でリピート購入する可能性があり、集客アップにもつながると考えられます。

メディア(SNS)サンプリング

メディア(SNS)サンプリングは、SNSをはじめ、WEB、雑誌、新聞でサンプリングの配布を告知したり試用を呼びかけたりするプロモーションです。

WEBやSNSを利用したサンプリングはコストパフォーマンスが高く、サンプルを送付したい相手の連絡先を知らなくてもサンプリングできるという利点があります。

また、企業や商品に対して少なからず興味関心を持っている層に対してアプローチできるのも特徴です。

しかし、ターゲットがフォロワーではない、むしろ、商品や製品に興味がない場合は、マイナスの印象を持たれかねないため、ターゲットの選定やアプローチには慎重になる必要もあるでしょう。

ちなみに、SNSでサンプリングプロモーションを実施するのであれば、OMOマーケティングも同時に実施するのがおすすめです。ぜひ以下の記事も参考にしてみてください。
OMOマーケティングとは?成功の秘訣と事例を紹介!

サンプリングプロモーションの事例

サンプリングプロモーションの事例として、大手スーパーマーケットのネットスーパーと大手飲料メーカーのSNSを利用したサンプリングプロモーションを紹介します。

ネットスーパーのサンプリング

大手スーパーマーケットのネットスーパーでは、生鮮品や日用品などの購入品に、飲料、食料、日用品などのサンプルを同梱するプロモーションを実施。

届いた商品は必ず開封されるため、実質、開封率は100%となります。サンプルにした商品をネットスーパーで取り扱えば、サンプルを気に入ったネットスーパーの利用者の購入が期待できます。

SNSで販売前のアルコール飲料のサンプリングを配布

発売前のノンアルコールビールのサンプリングプロモーションをSNSで展開。大手飲料メーカーの公式Facebookに「新商品のアルコール飲料をサンプルとして2本プレゼント」と投稿したところ、サンプリングプロモーションは人気を博し、ブランド好感度と購買意欲の向上につながりました。

まとめ

商品や製品を配布して、実際に食べる、飲む、使用するなど、実体験してもらうサンプリングプロモーションは、小売店の店舗やSNSの投稿を通じて配布する方法などがあります。

サンプリングプロモーションを実施する目的は、認知度の向上・拡大、SNSなどでの口コミの拡散、顧客情報の収集です。

また、サンプリングプロモーションは顧客満足度向上にも貢献します。顧客満足度向上についてはこちらの記事もご参考ください。
ショッピングモールが行える工夫とは?顧客満足度を上げて集客につなげよう