スーパーにキャッシュレス決済を導入するメリットとは?導入時の注意点も解説
近年キャッシュレス決済を導入しているお店が増えています。スーパーマーケットも例外ではなく、キャッシュレス決済できる店舗が増えてきていますが、自店舗に導入すべきかどうか判断が難しい方もいると思います。そこで今回はキャッシュレス決済の現状と現金払いにはない魅力について解説します。
目 次
スーパーマーケットのキャッシュレス決済の実態
現在、スーパーマーケットのキャッシュレス決済はどれだけ普及しているのでしょうか。まずはキャッシュレス決済の実態を確認しましょう。2021年に実施された一般社団法人全国スーパーマーケット協会による実態調査には、以下のような結果が発表されています。
- アンケートに参加した企業の半数以上がキャッシュレス決済にメリットを感じている
- スマートフォン(QRコード)決済導入のメリット・デメリットを比較すると、ほとんどの企業がメリットの方が上回っていると回答した
- アンケートに回答した企業の半数近くが、導入を検討・継続・増加を予定している
アンケートに参加した企業のほとんどが、キャッシュレス決済に対してよい印象を持っている結果となりました。
スマートフォン決済に関する回答に関しては、メリット大と答えた企業が57.8%とほぼ半数以上あるのに対し、デメリット大と答えた企業は1.8%と非常に少ない結果となっています。
ほとんどのスーパーマーケット事業者がキャッシュレス決済にメリットやポジティブな印象を抱いていることが分かります。このことからキャッシュレス決済を導入する事業者は、今後も増えてくると言えそうです。
スーパーマーケットに導入されるキャッシュレス決済の種類
スーパーマーケットに導入されるキャッシュレス決済は、さまざまな種類があります。それぞれ種類が異なるため、決済方法ごとの特徴を理解しないまま導入してしまうと、顧客の離脱やレジ操作ミス・時間ロスを招きかねません。キャッシュレス決済の導入を成功させるには、それぞれの特徴をきちんと理解したうえでの導入が大切です。
ここでは、スーパーマーケットに導入される主なキャッシュレス決済の種類を解説します。自社にはどのような決済が適しているか、参考にしてみてください。
クレジットカード決済
クレジットカード決済は、後払い方式のキャッシュレス決済です。さまざまなブランドがあり、店舗により対応しているカードが異なります。
カードにより決済方法が異なるのも、クレジットカード決済の特徴です。主な種類としては、以下の方法があげられます。
- 端末決済:レジ端末に直接カードを差し込んで支払い手続きを行う
- タッチ決済:カードを端末にタッチすることで支払いする
- インターネット決済:Web画面にてカード番号や有効期限などを入力して支払う
同じカードブランドでもカードごとに対応している支払い方が異なります。決済方法はカードの表面に記載されているため、従業員へのレジ指導の際は対応している決済方法のマークも含めて共有しておきましょう。
電子マネー決済
専用のカードやスマートフォンアプリにお金を電子チャージして、それをもとに決済する方法です。チャージした分引き落とされるのが一般的ですが、一部後で引き落としされるタイプもあります。導入の際は仕組みを確認しておきましょう。
電子マネー決済は、大きく分けるとふたつの種類に分けられます。
- 交通系:主に交通機関の利用や定期券として使われる
- 流通系:発行元店舗・企業や関連店舗でのみ利用できる
レジでの使い方は、カード・スマートフォンアプリ両方とも端末をタッチする形で利用します。カードの場合そのままかざせば支払できますが、アプリの場合は専用の画面を表示させるタイプが一般的です。カードとアプリで操作方法が異なる点にご注意ください。
QRコード・バーコード決済
決済専用アプリをダウンロードしたスマートフォンを用いて決済する方法です。アプリを利用するには、アプリに銀行口座やクレジットカードを登録しておく必要があります。支払い方法はアプリにより複数の方法が採用されています。
- スマートフォンを端末にかざす
- アプリが提示したQRコードやバーコードを店舗側がレジで読み取る
- 店舗に提示されたQRコードを顧客がアプリで読み取る
どの支払い方法を採用するかは、店舗側で選択できます。支払い方により先払い・後払いになるため、導入の際は操作方法だけでなく支払いタイミングも把握しておきましょう。
スーパーマーケットでキャッシュレス決済を導入するメリット
多くの事業者や店舗が導入しているキャッシュレス決済ですが、なぜここまで多くの支持を得られているのでしょうか。これには、キャッシュレス決済を導入すると得られるメリットが関係しています。
次は、スーパーマーケットがキャッシュレス決済を導入するメリットを解説します。
レジ操作時の時間短縮
キャッシュレス決済は、店舗または顧客が端末の操作またはコードの読み取りで支払いができるシステムです。現金支払いよりも簡単にできる分、支払いにかかる時間を短縮できます。
現金管理の手間が軽減される分、レジで発生しがちなお釣りの計算ミスや渡し忘れの防止効果も期待できます。ミスをカバーする時間や負担が軽減できる分、ほかの作業に注力できるのは、大きなメリットです。
キャッシュレス決済を利用する顧客が増えれば、レジの回転数も高まります。顧客がレジ待ちをする時間を短縮できれば、会計が遅いなどのクレームを予防する効果も期待できるでしょう。キャッシュレス決済がもたらすメリットは、店舗側だけでなく顧客にもよい効果をもたらします。
集客・新規顧客獲得効果
キャッシュレス決済は、若年層を中心に浸透している決済方法です。導入すれば若い世代の店舗利用を増やせる可能性があります。新たな顧客獲得のチャンスを生み出せるのも、キャッシュレス決済が持つメリットです。
また、キャッシュレス決済は、ポイントシステムと連動しているものもあります。キャンペーン施策などに参加すれば、ポイント目的の顧客を集客できます。キャッシュレス決済をうまく利用すれば、新たな世代・属性の顧客を獲得できるかもしれません。
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感染症対策
キャッシュレス決済は、感染症対策としても有効です。新型コロナウイルスの影響により、スーパーマーケットも感染予防対策を実施するようになりました。現金やカードを触るときなどに、新しい対応が求められています。
キャッシュレス決済は、顧客やその持ち物に触れずに決済できる方法です。現金などに比べると、衛生的にレジ業務を処理できます。このことから、キャッシュレス決済は従業員の身を守るためにも有効な方法であるといえるでしょう。
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スーパーマーケットでキャッシュレス決済を導入する際の注意点
便利なキャッシュレス決済ですが、導入の際はいくつかの注意点があります。そこで、導入の際チェックしておくべきポイントについて解説します。
導入時は従業員への周知・教育を忘れずに
キャッシュレス決済は、導入した方法によりレジ操作が異なります。従業員が操作方法を把握しておかないと、顧客に使用方法を説明できません。導入の際は、事前に従業員にキャッシュレス決済用端末の使い方を説明しておきましょう。通常の使い方だけでなく、キャンセルやトラブル時の対応も含めて共有しましょう。
端末の操作方法は、レジ担当以外の従業員も聞かれる可能性が高いです。特に、トラブル発生時は責任者が対応することもあります。万が一の対応方法も含めて、店舗従業員全員が端末の操作方法を知っておくことが大切です。
顧客対応をあらかじめ決めておく必要がある
キャッシュレス決済を利用する顧客の中には、使い方を理解していない方もいます。そのため、顧客に使い方を聞かれたとき、スムーズに答えられるよう準備しておきましょう。
操作に慣れていない顧客の中には「従業員に画面を見ながらともに操作してほしい」などの要望を伝えてくることもあります。このような場合、通常よりもはるかに時間がかかる可能性が高いです。レジの回転率を落とさないためにも、イレギュラーな顧客対応が必要になる可能性も含めて共有しておきましょう。
また、ごくまれではありますが、使用不可クレジットカードの対応をはじめ、店舗では対応が難しい問題が発生することもあります。このような場合の対応もあらかじめ決めておくと安心です。
顧客対応マニュアルを事前に周知するのはもちろん、使い方ガイドなどのポスターを掲載しておくと、顧客側で対応できます。
顧客向けのガイドを設置することで、従業員が説明する手間を省けるだけでなく、店舗に対して親切な印象を持ってもらえます。イメージアップにも活用できるため、導入の際はぜひご検討ください。
まとめ
キャッシュレス決済は、スーパーマーケットにさまざまな効果をもたらします。単体だけでも十分効果的ですが、ほかの集客方法と組み合わせるとその効果を高められます。店舗集客に課題がある方はぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか。
なお、店舗は集客ができてもその後に通い続けてもらうことこそが、本質的なマーケティングとなります。特に、若い世代や子育て世代を中心に集客したい場合には、「きゃらくるカート」の導入がおすすめです。ぜひチェックしてみてください。